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今回紹介する書籍はこちら

「アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書」です。
書籍の情報
引用元
- 著者 :アンドリュー・O・スミス
- 訳者 :桜田直美
- 出版社 :SBクリエイティブ
- 発行日 :2019年11月25日
- ページ数:395
- キャッチコピーは「日本の学校では教えてくれない世界基準のお金の教養」
※当記事は上記の書籍から引用し、紹介・レビューしています。
目次
- 第1章 お金の計画の基本
- 第2章 お金とキャリア設計の基本
- 第3章 就職、転職、起業の基本
- 第4章 貯金と銀行の基本
- 第5種 予算と支出の基本
- 第6章 信用と借金の基本
- 第7章 破産の基本
- 第8章 投資の基本
- 第9章 金融詐欺の基本
- 第10章 保険の基本
- 第11章 税金の基本
- 第12章 社会福祉の基本
- 第13章 法律と契約の基本
- 第14章 老後資産の基本
当書籍はタイトルからわかるように、アメリカの著者がアメリカの学生向けに書いたものです。
故に内容は日本では通用しないこともチラホラ。
そして、実際に彼らはこの本を読んで、お金について学んでいるようです。
目次を見てわかる通り、ボリューム満載です。しかし、気難しいことが長々と書いてあるわけではないので、誰でも気軽に読めるようになっています。元々高校生向けの本ですし。
どんな人に向いているか
どんな人に向いているのか簡単にリスト化すると下記のような感じだと思われます。
- お金の基礎知識が知りたい人
- お金を稼ぐ意味を知りたい人
- 資産運用とは何か知りたい人
- クレジットカードやデビッドカードについて知りたい人
- 投資の仕組みを知りたい人
- 老後に向けて効率的に資産を形成したい
のようになります。
年代や性別などで向き不向きあるわけではなく、お金の基礎について再確認した場合や、全く学んでこなかった人など、その人が気になった時に読むべき本であると言えます。
誰でも読める、かつ誰もが読んでおくべきという位置づけになると思います。
ただし、すでにお金の教養があり、基礎事項は網羅している方にとっては物足りないでしょう。
資産運用や投資についても書かれていますが、当然のことながらテクニカル的な内容にはなっていないので、実際に稼ぐ方法を知りたい人はその種の専門書籍を購入したほうが良いです。
注目ポイント

ここからは書籍の内容を簡単に紹介していきます。
何のために働くのか
第2章の中で出てくる「何のために働くのか」についてですが、ここでは意外にもお金を稼ぐためと明言しているわけではありません。
誰しもがなりたい自分、描く未来があり、そういった成功を目指すことが働く意味だと述べられています。
さらに、仕事または職場を選ぶ時の注意点やリサーチの重要さについて言及しており、お金を稼ぐという目的以前に、どんな思考をしていれば良いかが書かれています。
当書籍「お金の教科書」はお金の稼ぎ方を教えるものではないとすぐにわかります。
お金に振り回されないような立ち回りを教えてくれているわけです。
貯め方より使い方が重要なのか
第4章の中で貯金という行為が取り上げられています。
一般的に考えると「貯金=お金を使わない」だと認識されていますが、ここでは「今日お金を使わない=明日お金を使う能力が手に入る」と説明しています。
つまり、支出を先延ばしにしていると解釈しているということですね。
基本的に貯金は、なにか欲しいものがあったり、もし何かあった時のために取っておくという考えだと思います。その将来を見据えて今我慢できる力は、人としての強さになるとも述べています。
貯金という行為や、自制する力の大切さを説いているわけです。
お金の時間価値について
第6章では時間によってお金の価値が変わるということについて述べられています。
時給や深夜割増の事ではありません。
主に、お金を扱ううえで必ずかかわってくる「利息」がどういうものなのかを言及しています。
利息に加えてローンも時間価値の概念から説明することができるようになります。
加えて借金のリスクも学ぶことができる内容となっています。
「必ず儲かる投資」はウソである
第9章では主に金融詐欺について言及されている。その中でも「必ず儲かる投資」について説明してある。
最近はここまで露骨なコピーは見かけませんが、似たようなことは見たことがあるのではないでしょうか。SNS上ではよく見かける謳い文句ですねよ。
当書籍では、「必ず儲かる」の仕組みとしてピラミッドスキームについて説明しています。
ピラミッドスキームを使ったビジネスとは、所謂ねずみ講やマルチ商法、ネットワークビジネスのように会員や仲間という人のネットワークで稼ぐ方法ですよね。
お金にまつわるすべてを網羅している当書籍はこのような詐欺についても紹介しています。
ちなみにネットワークビジネスについて詳しく知りたい方は下記記事をご覧ください。
老後の資金計画について
最終章である第14章では、老後のお金に関する記述があります。
日本でも、老後の資金として年金とは別に2000万円の資金が必要と言われていますよね。
当書籍では、アメリカの制度について書かれていますが、公的年金により老後も安定するわけではないと書かれています。今後の日本も同じように安心できませんよね。
もちろん公的年金の存在だけで話を終わらせるだけでなく、いくら必要か、相続はどうするかという死ぬ間際のことまで書かれています。
退職目前でまた読みたくなるような内容と感じます。
オススメ度 ★★★★☆

個人的な評価になりますが、オススメ度は星4つです。
内容はお金に関する基礎知識を網羅しており、これからお金を稼ぐ立場にある人には最適な書籍ではあるのですが、元々はアメリカの書籍であることから、日本にはない制度のことが割と頻繁に出てきます。基本ドル表記。
日本だけではなく世界に目を向けるべきだという考えや、世界基準を知るという意味では良いのですが、制度などが違うと話が頭の中に入ってきにくいのではないかと感じました。なのでマイナス1。
しかし、国の違いを除けばお金のことを1冊でよく知ることができる良い書籍です。
目次を見てわかる通り、ボリューム満載でお金に関する基礎知識はすべて網羅してあると言っても過言ではありません。お金の概念から老後の計画まで、墓場まで待って行っていいかもしれません。
さらに良い意味で書かれている内容は、高校生でも理解しやすいであろう物で、スラスラと読めるとことから、ページ数はあっても、あっという間に読み切れてしまいます。
単純にお金の知識を得たい人や、これから経済的に余裕を持てるような資産運用をしたい人にオススメの1冊です。
まとめ

今回は「アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書」について紹介しました。
お金の教養は、いつまでに学ばなければならいという決まりはありませんが、早ければ早いほど良いと言われています。
働きだす前からお金の仕組みや使い方を学んでおくことで、働きだしてから優位に物事を進めることができるようになります。
残念ながら現在の日本の教育では、お金に関してあまり教えてくれないのが事実です。
学校では教えてくれないことを学べるという観点で、こういった書籍は読んで損は絶対にありません。
最後までお読みくださりありがとうございます。
Tamago13
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