【オススメ】著:秋元康の「企画脳」を読んだ【企画力を鍛える!】

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企画脳 アイキャッチビジネス書
Tamago13
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お疲れ様です。 Tamago13です。

閲覧いただきありがとうございます!

 

今回紹介する書籍はこちら

企画脳」です。

学生時代に読んだ書籍ですが、社会人となった今でも参考になる思考方法が紹介されているため、たまに読み返したりしています。

「企画」と聞くとクリエイティブを生業とする職業の人だけのものだと考える方が多いかもしれません。

しかし、企画力=発想力です。この発想力というものはどんな職業、生活の人々にもメリットになる事柄です。

なので「読んで損はない!」と断言できます。

 

単純に秋元康氏の思考回路の紹介するような場面もあるので、誰でも楽しめる書籍。

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書籍の情報

引用元

  • 著者  :秋元康
  • 出版社 :PHP文庫
  • 発行日 :2009年5月22日
  • ページ数:258
  • 定価  :533円(税別)

※当記事は上記の書籍から引用し、紹介・レビューしています。

目次

・はじめに 企画のヒントは「記憶」の延長線上に

・第1章 企画・発想力をつける基礎体力術

・第2章 抜群の切れ味を生む発想・企画術

・第3章 「引き出し」と「裏切り」の企画術

・第4章 相手に「YES」と言わせるプレゼンテーション術

・第5種 感性と知性を磨き上げる勉強術

・第6章 知的生活のための情報整理術

・第7章 発想・企画のセンスを磨く恋愛術

・第8章 信頼と人脈を広げる「つきあい」術

・第9章 ツキを味方にする企画・発想術

・文庫化にあたって~違う意見を持てる人間が成功する~

出展:秋元康『企画脳』(PHP文庫 2009年)

当書籍はタイトル通り、「企画」というものに関して説明をするビジネス書、という位置づけです。

また、目次からわかる通り、企画を行ううえでの思考法などテクニカルについて書かれています。

「おニャン子クラブ」や「AKB48」など、その時代の音楽シーンを数多く作ってきた秋元康。

その日本のトップを走り続けているともいわれる天才クリエイターの思考回路を紹介する場面もあります。

企画に対して詳しく書かれている当書籍ですが、メンタルの整え方のような、ビジネスや生活で役立つ考え方も紹介されているのも特徴的です。

 

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どんな人に向いているか

どんな人に向いているのか簡単にリスト化すると下記のような感じ。

こんな人にオススメ!

・秋元康の企画術・思考を知りたい人

・企画について詳しく知りたい人

・企画力を上げたい人

・現在や今後、企画業務に携わる人

・流行りや世の中の流れのくみ取り方を知りたい人

クリエイティブ職には必須の書籍!

 

年代や性別などで向き不向きあるわけではなく、天才クリエイターの思考方法を学びたい時や、企画について再確認したくなった時、企画に興味を持った時など、その人が気になった時に読むべき本であると言えます。

前述していますが、「企画」という仕事に携わっているかいないかは関係なく、日本でもトップのプロヂューサーである秋元康氏の考え方を楽しめる内容となっています。

企画について知らない人が楽しめると同時に、学べることはたくさんあるので、企画業務に携わっている人は読むべきものであると思います。

秋元康氏がどのような思考回路でトップクリエイターになったのか、どうすれば自分も同じような思考回路になり、活躍するのことが出来るのかを知ることができる、いわば企画を行うための土台となる考え方を学べる書籍です。

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注目ポイント

ここからは書籍の内容を簡単に紹介していきます。

「幕の内弁当」になるな

【第1章 企画・発想力をつける基礎体力術】で取り上げられている【「幕の内弁当」になるな】について。

まずこの第1章では、タイトル通り企画・発想力をつける前段階の予備知識について語られています。

著者は、度々「記憶」というキーワードを用いて企画や、人との付き合い方について述べています。

そして、この【「幕の内弁当」になるな】では、人々の記憶に残るような人材になることが大切だとしています。 

 

人間は人を認識するときに特徴的なワンポイントで覚えるものとし、「幕の内弁当」のような揚げ物あり、焼き魚あり、煮物ありといったいくら美味しくても特徴がつかめない人になるなと述べています。

つまり、1つの個性を研ぎ澄ませということですね。「料理はできないけど、スキーは死ぬほど上手いです」のような人であれば、「スキーの人」として覚えてもらえるわけですから。

幕の内弁当のように何でもかんでもできますと言うビジネスパーソンは凡庸な人間であると述べられています。

手を出しすぎないで、一つのモノに絞るという考えは、企画で言うところのアイデアをシャープにするということに繋がるので、日ごろから意識すべきなんだと思うことが出来ます。

時代はケーキである

【第2章 抜群の切れ味を生む発想・企画術】で取り上げられている【時代はケーキである】について。

この章では、発想や企画をより鋭く、シャープに、核心を突くようにするために必要な思考法について述べられています。

【時代はケーキである】と聞いて、何を思い浮かべるでしょうか。

 

ここで述べられているのは、企画を行ううえでとても重要なことである、「時代性」についてです。

かつて主流だったイチゴがのったショートケーキからチーズケーキやチョコレートケーキがブームになり、「健康」が流行りとなった時代は野菜ケーキがヒットしたと紹介されています。

ですが、切った形が三角で上にデコレーションがほどこされ、下はスポンジケーキというスタンスは大きく変わらないと述べられています。

つまり、ヒットや流行りのベースになるものは同じで、そこに何がデコレートされているかで時代というものは捉えられるということです。

 

もっと言うと、ブーツカットのパンツが流行っていた時代と、スキニーパンツが流行っていた時代を比べても、ファッションというスポンジ部分は変わっていない、ということです。(逆にわからなくなるたとえかもしれませんが)

企画・発想を行ううえで、時代性はとても重要な指標になります。そしてその時代性について学ぶ上で、どのように各時代の流行りを捉えるか、解釈するかということがとても大切なのです。

その時代の捉え方について、時代をケーキに例えて述べられてるのが注目ポイントです。

みんなが行く野原に野イチゴはない

【第3章 「引き出し」と「裏切り」の企画術】で取り上げられている【みんなが行く野原に野イチゴはない】について。

当書籍で度々キーワードとして出てくる、記憶体験といった言葉は、この章の「引き出し」と結びついています。

自らの体験によって刻まれた記憶からしか発想はできないと述べられるとともに、その記憶を元に期待を良い意味で裏切るような企画を生み出すことが出来ないとも書かれています。

要は、いろいろやってみろ、感じろってことですね。

 

さらに、「みんなが行く野原に野イチゴはない」という言葉は、みんなが思いつくような場所にはおいしい野イチゴは残っていないというそのままの意味です。

これを企画で考えると。すでにヒットやブームが起きているものの乗っかろうとしても、勝ち目はないということです。

あえて危険な場所や人々が寄り付きにくい場所を選ぶことこそ、おいしい野イチゴを見つける最良の方法であると述べています。

ヒットしたものから何を学ぶか

【第5章 感性と知性を磨き上げる勉強術】で取り上げられている【ヒットしたものから何を学ぶか】について。

この章では、上手いインプットの方法について語られています。

同じ内容のモノでも、インプットの仕方によって解釈や情報量に違いが出てくるはずです。

 

ヒットしているもの、したものを見て「すごいな」で終わりにするのではなく、「なぜヒットしたのか」「今だからヒットしたのか」など、売れた理由を深堀するクセをつけることが重要だと述べられています。

かつてヒットした茂木健一郎著の「脳を活かす勉強法」を例に、ヒットした理由について解説されており、どういった着眼点で観察すれば良いのかを学ぶことが出来ます。

モテる男は仕事ができる

【第7章 発想・企画のセンスを磨く恋愛術】で取り上げられている【モテる男は仕事ができる】について。

この手のビジネス書、特に企画に関する書籍で恋愛について触れられていることは珍しいと思いますが、著者は恋愛力と発想力は深く関係していると述べています。

ルックスや特技のようなものが重視されていた学生や20代の頃と違い、30代以降は仕事ができるできないがモテるモテないの判断の基準になります。

 

当書籍では、

モテる男=気配りができる=相手の求めていることを読み取れる

と定義づけていて、この「求めていることを読み取れる」という力が企画力と直結していると書かれています。

 

どんなものであれ、企画の先には組織や会社、社会のニーズがあるはずなので、現代ではそれらが何を求めているかを察知する力を養うべきだと述べています。

この求められていることを察知する力は、企画のみならずビジネスの場面、日々の生活の中でも重要な力ですよね。

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オススメ度 ★★★★★

個人的な評価になりますが、オススメ度は星5つです。

企画をする上での大切な思考法を学べるという点で、これから企画とは何かを学ぶ人にも、企画業務に携わってきたという人にもオススメの書籍です。

 

主に思考法について書かれているため、絶対に通る企画のハウツーを教えてくれるテクニカル的なものではありません。そもそもそんなハウツーも技術ありませんが。

天才クリエイターとも言われる秋元康氏の書籍ですが、難しいことは一切書かれておらず、初歩的なことに近い内容です。しかし、トップの人間ほど、基礎を大事にするというのがよくわかります。

 

他の企画に関する書籍と、同じような内容の文言も、それだけ大事なことであるわけで、新しきを知るというよりは、この書籍で改まるという感覚になるのではないのかなというのが正直な感想です。

企画の思考を学びたいビジネスマンや、単純に企画に興味を持っているだけの人にもオススメの一冊です。

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まとめ

今回は秋元康さんの「企画脳」について紹介しました。

企画と聞くとクリエイティブな仕事をしている人にしか関係のないことだと思われがちですが、企画力並びに発想力は、どんな仕事であっても、効率よくまたは心地よく仕事をするために必要なだと思います。

企画力・発想力は、その種の学校や仕事でないと本格的に学ぶことはないでしょう。

だからこそ、企画・発想力を持った人材は、どんな職種であれ高く評価されるのではないでしょうか。なにか企画をするわけではなく効率の良い新たなやり方を発想したりなど。

今回紹介した書籍は、この企画・発想力の基礎のようなものを学べるものです。

この書籍を読んで損はないと思います。

 

最後までお読みくださりありがとうございます。

Tamago13

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